子供にとって一番よいことは、適当なころあいで放っておかれることだと私は思っている。もちろん、大人の目が一切届かないのは困る。しかるべき時には、導かなければならないし、守らなければならない。
何でもかんでも指示されるのは、子供にとって不幸なことである。「早く起きなさい」「準備はできたの」「早く食べなさい」などという朝の喧騒から始まって、家に帰れば帰ったで、「塾の時間」「水泳の時間」「宿題やりなさい」などとお稽古事や勉強で生活時間のほとんどが占められているというのは尋常ではない。子供には放って置かれる時間がどうしても必要でしょう。
「ぽぽらぁとあうら」の出張自習室の子供たちの成績が、全員上がったと、ブログで紹介されていた。これは、どうしたことなんだろうか。大して指導もしていないし、本人たちがそれなりに頑張っただけのことである。
放っておくことで、子供たちは自然に近い状態になる。正確に言えば、全くの野生児ではないので、適宜大人の手入れの入った「里山」のような自然ということになるだろうか。ぽぽらぁとの子供たちは、そんな存在なのだ。
基本的に先生は何もしない。自分たちでその日やることを決め、それをこなしていく。ほかの人の邪魔になったりしたら、しかる。質問があれば答える。そう、放っておくのである。でもきちんと手入れをして。先生の管理下には置いて。その範囲内で放っておく。それが一番いいのだ。
成績なんて、あがったり下がったりするものだし、頑張ったらきちんと応えてくれるものである。だから、皆頑張ったんだな ということだけであり、Mag-Netはなぁんにもしていない。里山を整備していただけのこと。それだけで十分なのである。
脳の基本は「自発性」である。他人にとやかく言われなくても、自ら進んでやる。子供時代はその自発性を育む大切な時期である。昨今のように何でもかんでも指示されるのは子供のせっかくの自発性の芽を摘んでしまう。
大人たちが管理の行き届いた都会の空間に慣れてしまって、子供の中の里山的な自然にうまく向き合えなくなってしまっている。教育に管理というのは根本的になじまない。管理できるのは数字だけ。偏差値だったり得点だったり。でも、そんなことはどうでもいいのだ。本人が自発的に何かを成し遂げることのほうこそ重要なのである。親からあれこれ言われてその通りにしていた子供は「指示待ち」の大人になってしまいかねない。事実そういう成人が増えている。
私が目指しているのは、そんな指示待ち人間しか作らない教育ではなく、自発的に学習していくことを身につけた人間を育てることなんだなぁと、ぽぽらぁとの子供たちを見ていてつくづくそう思った次第です。
適切な管理は必要。でも過干渉はよくない。里山みたいでしょ。アイキューブって。
2009年01月07日 Posted by Mag-Net at 21:45
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自習室にて